HOME > 前川日記 > 前川日記2016.7.21.~31.「スローガンを与えよ。さすればこの獣は、さながら、自分でその思想を考えたかのごとく、そのスローガンをかついで歩いてゆく」(政治の中の死・埴谷雄高)。・・・それにしても、鳥たちは何処へ行ってしまったのだろう。

前川日記

7/21(木)

雨。
午前中床屋と銀行。
午後、あれこれ考えなければと思いつつ、ぼんやりと過ごす。
 
梅雨が明けそうで明けない。
紫陽花ももう終わる。

7/22(金)

赤坂SMBC。
昼過ぎ事務局。
少し頭の整理が出来たので、早めに引き上げ。
「日本美術の発見者たち」(矢島新/山下裕二/辻惟夫 東大出版会)読み終わる。面白かった。
「完璧なものに対して不完全なものが逆説的に持つ美」という<わび>についての切り口に納得する。

7/23(土)

理事会。
理事会前の「大山委員会」で、いくつかの案件の荒ごなしの議論をする。 
さらにその前に頭の整理をしておきたかったので、1時間前に表参道着。今日もスパイラルで一息入れる。不思議なオブジェ。どら焼きアート。

大山委員会も理事会も色々意見が出てよかった。事務局スタッフ問題や会の構造的問題など、理事諸兄に緊張感を与えただろう。それだけで良しとしよう。
理事会冒頭で、今野氏から永六輔、大橋巨泉、両氏の死去についてコメント。
この一世代近く年長な二人の死が重たいのは、自分より若い人の死に接する以上のものがある。時代というものだろうか。
終わって「寅福」。

7/24(日) 「この≪他の思考≫が、これまでの政治の原理である」

「スローガンを与えよ。さすればこの獣は、さながら、自分でその思想を考えたかのごとく、そのスローガンをかついで歩いてゆく」、「この≪他の思考≫が、これまでの政治の原理である」(埴谷雄高「政治の中の死」・幻視のなかの政治)
1963.6.8.と自筆で書いてある。大学4年の時だ。
早稲田の古書店文献堂で買ったのだろう。文献堂は、社会科学、社会思想の本が豊富で、新刊本も1割引きで売っていた。金のない学生にはあり難たかった。良い本屋だった。欲しいと思う本の大半はここで買っていた。吉本も谷川も埴谷も…。いまはもうない。
この本の定価は480円。今の本の価格感覚では、3,000円くらいだろうか。

7/25(月)  戸隠に泊まって、長野の会議に出かけるような感じ

朝6時。歩きに出る。
体調は回復していたのだが、雑事煩瑣でなかなかその気にならなかった。余裕がなかった。6時前に目が覚めて、ヨシ!行こう!!
1時間ほど歩いてみる。リズムは以前と同じような気がするが、どうなのだろう。
例年なら、あさからじりじりと暑くなる気配があるのだが、梅雨空け前のせいだろうか、湿った空気が体を包む。湿った空気だけど、気温が上がる前なので気持ちが良い。この感じはあの時のことを思い出させる。
初めてヨーロッパに行ったのが33年前のスイス・モントルーだった。テレビのシンポジゥムと放送機器の展示会に参加したのだった。そういう場も初めてだった。スイスで最初の朝、湿った冷えた空気で目が覚めた。あれは6月半ばだったと思う。スイスに梅雨はないのだが、シャワーのような雨が時々降ったのを覚えている。雨が上がると、サッと陽射しが出て、透明度の高い空気が景色を包む。スイスは典型的な観光国だが、それを存分に楽しめる。交通機関も、ホテルもそうだが、人々もそのように生きている。ホテルは町からバスで1時間ほど登った小さな村だった。戸隠に泊まって、長野の会議に出かけるような感じだった。
朝起きると鳥の声がさわやかだった。
今のこの家も、移ってきたころは鳥が良く啼いていた。宅地開発で鳥のねぐらだった森が伐採され、そんな楽しみもなくなってしまった。鳥たちは何処へ行ってしまったのだろう。

7/26(火)団体の理事会議事録が5ページになるというのは、どんなもんだろう。

今朝も6時から歩く。
歩くと気持ちも前向きになる。

理事会議事録作成。
団体の理事会議事録が5ページになるというのは、どんなもんだろう。それだけで、なかなか個性的な集団だということではなかろうか。
思うに、「放送人の証言」出版もそうだし、「安保法制反対の有志の声明」もそうだが、この会はなかなかのことをやっている。理事会前に、このままでは会は衰退するという危機感があったが、理事会で「楽しく、面白く」という今野発言を聞いていたら、「そういうものか・・・」と思ったのだが、議事録を読み返して「ウン、まあ、いいっか」という気に少しなった。

7/27(水)

午前中から出かけるので、ウォーキング休み。
来週頼んでおいたソファーが来るので、今使っているものを粗大ごみとして処分。長女の夫が工務店で仕事をしている。プロの道具を持ってきてバラして運び出してくれた。このソファー、村上さんが使っていたものを、この家を建てた時に「良かったら使いなよ」と送ってくれた。座り心地も良く転寝するには最適なのだが、ともかく重い。鋳物の部分がともかくばかばかしく重い。もう、1人ではとても二階から下ろせない。20年経って(その前に、ホープさんが10年は使っただろう)ネジは緩み、クッションは破れ、バネはくたびれ、寿命だった。お疲れ様。

午後、事務局。
夕方、赤坂アイヒェンプラッツ。

7/28(木)

朝、何となく体調が落ち着かない。
ウォーキング休む。
庭の木がなんだか急に茂ってしまったみたい。枝剪定。
「会」関連のメール数通。

梅雨が明けて、蝉が啼きだした。夕景が綺麗。


7/29(金)

赤坂SMBC。資産運用の変更。
リスクの小さい商品だったのだが、それでも今の国際情勢では過去の実績のようには安定しない。担当者が、「お薦めしたけど、この状況では・・・」という。「見切りましょう」、若いけど相手の意図を組んで真面目に対応しているように思う。
さらに、確実性の高いものに切り替え。手続き終了。
サービスとして、ラップや洗剤など。TBSメディア総研に寄って、「ここで使える?というと「嬉しいです、助かります」と言って受け取ってくれた。

午後、事務局立ち寄り。その後、上智大学で来年の「日韓中テレビ制作者フォーラム」について音教授と打合せ。上智を会場とすることは基本方針となっているが、上映環境、ホテル、食事、スタッフ、などどういう対応になるかを確認。

夕方、再び赤坂。元気堂。
「ウォーキングの前はウォーミングアップ、終わったらクーリングダウン、ですよ!」と言われる。

夕食はBIZタワー内、会津地酒の店。
〆の蕎麦はしっかりしていたが、蕎麦汁がダメ。

7/30(土)

梅雨明けの後、湿度が低く朝はさらっと気持ちが良い。
駅まで、裏道急坂を通り帰りは川沿いのコース。
やっぱり、以前より歩くテンポが落ちているのかもしれない。それでも、1時間10分。まあ、こんなところかな。

帰宅してシャワーを浴びて洗濯。
午後、突然エアコン不調。
運転乱舞が点滅するだけで吹き出し口が開かない。この季節にエアコンがダウンしてはたまらない。取説を見ると、<ブレーカーを切り、入れ直せ>とある。試してみると動く。しかし、他室運転ランプの表示が消えている。妻がリモコンランプを適当に押したら正常に表示された。やれやれ、と思ったが、どこかが不調なのかもしれない。メーカーに電話して現象を説明、点検を依頼する。この時期エアコン業界は忙しいのですぐには来られないと思ったら、明日行きますという。ホッとする。

そうこうするうちに、従兄弟の訃報。85才。
この数年、入院したままだった。3年ほど前から脳障害が発症したのだが、本当は医療過誤だったのではないかという話が、その時出たのだが・・・。前川の集まり(日本橋前川会)のまとめ役だった。終戦時、両親不在の私たち兄弟の世話をしてくれた父の長兄の三男。中学2年で父と継母を亡くした私たちが、その伯父の家に再び世話になったのだった。かつての前川の空気や人間関係を知っていた数少ない人だった。
来週火曜日通夜、水曜日葬儀。


夜、鰻。
妻の実家、静岡焼津は養鰻が盛ん。その縁で、この季節に毎年送ってくれる。
今年も来た。長女、次女それぞれの家庭に分ける分までだから、結構な値段になる。ありがたい。
調理法は、静岡は関西系なので関東好みの僕は、蒲焼にしないで白焼き山葵醤油。堪能した。

7/31(日)

夜中、2時半ころに目が覚めて大分蒸すので、1時間ほどエアコンを入れようと思ってリモコン操作したのだが、昼と同様ランプが点滅するだけで動かない。「またか・・・」と眠いままにブレーカー操作したら運転を始めた。やっぱり変だ。ちゃんと点検してもらおう。お陰で、寝そびれたりしたので、朝のウォーキングは休もうか・・・などと思いつつ漸く寝る。

朝起きた時にどうしようか思ったけど、自室やその他掃除の日だし、やっぱり歩きに出るのはやめる。

午後、エアコン点検。
室外機のフロンガスが漏れているという。
取り敢えずガスを補充し夏場はそれで乗り切れるだろうから、秋になってエアコンの休養期間に再点検してはどうか、という。
対応はしっかりしているように思えた。


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