HOME > 前川日記 > 前川日記 2016.11.16.~30. 逆転の<解>と空虚な<解>。不意に、国体という言葉に出喰わして、ちょっと驚いた。トランプ後のこの国の<解>について指摘している「戦後『国体』の行方」(遠藤乾 朝日新聞「論壇時評・あすを探る」11.24.)などを読む。<解>の対象である「国体」とは、国の生き方そのものであり、それを考えることは思想や原理の問題である、という。確かに…。そして、カストロ死す。

前川日記

11/16.(水)

午後、事務局。
北一輝「国体論及び純正社会主義」読み始める。


11/17(木)

ゴルフ。太平洋御殿場ウェスト。
風邪もなく暖かい。陽射しの中の紅葉が綺麗だった。2ヶ月ぶりにクラブを握った。分かったことと、ひどいことになってしまったことと。帰路の東名、事故で大渋滞。
サンワーク金子さんから、事務局スタッフの件連絡あり。

11/18(金)

一日中眠い。
火災保険のこと。この家を建てた時に、ローンの付帯事項として火災保険に入っていることをまったく失念していた。契約内容確認の書類が郵送されてきたので、問い合わせたら判明。証書を探したら保管してあった。


数年前に、別の保険会社で家財についての火災保険だけ掛けてあるのは何故だろうと思って、家屋についても掛けたのだが、それは二重だったのだ。万一の時にも、保険金が全額両社から出るわけではない。
両者に問い合わせ確認して、高い方の保険を残し、もう一社は解約。若干の払い戻しがあるという。

黄金色の夕景が綺麗。


11/19(土)

<12年間の嘘 モモコシリーズ①>、<私を深く埋めて>、<恋人たちのいた場所 袋の男>。日常の中の異常。
「袋の男」は黒井千時の原作。黒井千次を映像化しようというのは、ちょっと凄い。
夜、堀川作品「5年目のひとり」(脚本 山田太一)観る。ご本人は、力が入ってなくて、と言っていたが、「悪くない」と思った。主役の女子中学生のキャスティングが良かったので、それで決まった感。
先日判明した、福島から避難してきた子供へのいじめ問題のような屈折が描かれれば、もっと深みが出たのに、と思う。

11/20(日)

同、2日目。
「スティルライフ」、「ある『小倉日記』伝」、「父系の指」。
発言を求められて、「堀川さんの原風景、中之条から高崎へ、布団包みとともに出てきた時の体験をどう昇華するか、がモチーフにあるのではないか。それはテレビ局に就職ししたからテレビなのだが、文学小説でも良かったのかもしれない。そこに堀川さんというディレクターの作家性があるのだと思う」。シュールなものとドロドロとしたものの共存。そして時代との並走感。

終わって懇親会。
今野、田澤、伊藤、藤久、各氏と上智大学音教授、学生たち。

11/21(月)

風邪か、昨夜しゃべり過ぎたせいか、喉痛い。
半日寝ている。
事務局の勤務体制難しい。

11/22(火)

風邪らしいが、大腿部、太股内側の痛みが消えないので、元気堂で治療。少し軽くなったような気がする。
昼は、津つ井。テキ丼と小マル。

メディア総研で一息入れてからテレビマンユニオンへ。
「日韓中」の今後、ブレスト。今野、河野、隈部、鈴木(典)、渡辺、山田、吉田、前川。
問題点や課題、各国の事情の相違と難しさ、などなど。・・・が、「止めてしまおう」という声は出なかった。そこまで思い切れないのか。
終わって「寅福。

11/23(水)

昨日のブレストの発言記録メモ。
早慶ラグビーテレビ観戦。

11/24(木)

予報は出ていたが、積もるほど降るとはちょっとビックリ。
夕方、掛川さんと喜多見で会う予定だったが、3時過ぎに「止めましょう」ということにした。
そのすぐ後に、雪が止んで陽射し。
うまくいかないものですね・・・とお互いにメール。

11/25(金) 逆転の<解>と空虚な<解>

月曜日のゴルフの宅急便手配。ゴルフ場に確認したら、「昨日今日とクローズしたが、月曜日はなんとか」とのこと。
事務局でスタッフ入れ替えなどの対応。春までの予定だった逸見さんが、家の事情であと1年は出来るし、事情としては継続したい、とのこと。
暖かさが戻り、街路の銀杏の葉が綺麗に色づいている。昨日の雪は何だったのか。バスの窓から写真。


二日続けて朝日新聞が米大統領選挙について、評論を掲載。白井聡、宮台真司、小熊英二、遠藤乾の諸氏。
対米従属批判の白井、宮台両氏の論は説得的だが、しかし現政権は、安保体制を構造的に維持することを利用しつつ、軍事力の強化、国内統制の強化という路線を歩むであろうことへの批判的視点の提示に至っていない。従属からの離脱という点に限って言えば、実は安部の本音とそう違わないのではないか。<彼ら>は結局のところ、第二次大戦をチャラにしたいのだ。どのような自立か、そこが焦点になるべきだ。
小熊氏の、「分断を煽る選挙戦術は、未来を拓く道ではない」というのも全く同感だが、「社会の合意を創る必要性は、かつてないほど高まっている」とはいえ、その可能性に期待することは虚しく、その虚しさこそ危機の表れなのだ。
遠藤氏の書いたものは初めて読んだ。
「戦後日本に『国体』があったとすると、それは「9条と安保体制」(酒井哲哉)だった」が、トランプのアメリカによる<変化>に対して、右派の「『普通の国』への変身」という<解>は、軍拡へ傾斜することになるであろうから「平和と安全に寄与する」ことは疑わしく、この<解>は逆機能するであろう。一方、左派は「9条の下での軽武装と平和主義」、「東アジア共同体」という<解>は、現実の政治状況を前に空虚である。ここから、加藤典洋の<左折の改憲>を考えることは可能だ。
<解>の対象である「国体」とは、国の生き方そのものであり、それを考えることは思想や原理の問題である。国体・・という語への抵抗感自体を客観化することが迫られる。
興味深く読んだ。一人一人が可能な限り、思想としてあるいは原理的に国家という存在を考えることが、今向き合うべき問題なのだと改めて思う。しかし、遠藤氏自身は、「人権や平和といった規範に則って国の針路を見定めることができるかどうか」と言っていることは、「普通の国」という発想の対極にあるように思える。

11/26(土)カストロ死す。

庭木の剪定と除草を業者に依頼していたが、今日作業。
スッキリして、キレイになった。少し割高のようにも思うが年に一度のことだから、いいだろう、

カストロ死す。
キューバ革命の鮮烈さを思い出す。
書架の奥に「キューバ革命」(岩波新書)があるかと思って探してみたが見当たらない。どこかにあるのだろう。革命と革命政権の維持との確執は、キューバでも変わらない。だから、ゲバラはキューバを離れたのだろう。
さらに、国際情勢の中での社会主義国のあり方は、ソ連(当時)との接近を避けがたくする。・・・などなど、60年代前半に世界を考えようとしていた者への影響は大きかった。その意味で、同時代人といっても良いだろう…。

11/27(日)

一日寛ぐ。

11/28(月)

清川カントリー。TBSの気の合う仲間たちとゴルフ。
北京から戻って、ウォーキングを再開したのだが、急激に歩き過ぎたのか大腿部に痛みがある。
マ、1ラウンドプレーできたので良しとしよう。


11/29(火)

元気堂治療。
担当のマッサージ師さんが、12月に独立する。お祝いの生花と鉢植えを手配。
昼、ざくろ。

TBSメディア総研で一休みして、17時から演出部OB会。
散会後、重延氏と一ツ木通りの小料理店で一献。
久し振りに酩酊した。気を付けよう。
風呂をやめた。滅多にないことだ。


11/30(水)

戸隠シーズン券来る。

昼、事務局。
夕方、スキー仲間というよりもっと広い付き合いの掛川さんと喜多見「なが田」。
この大皿料理の店はなかなか良い。鄙稀と言っては申し訳ないが、どの料理も味が絶品。
ほどほどで引き揚げる。


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