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「TBS調査情報」編集者の金子登紀世さんが亡くなった。優秀で、熱心で、編集という仕事が好きで好きで、そしてとても素敵な女性だった。

彼女の闘病について、ごく限られた人しか知らされず、私は知ってはいたが知らないことになっていた。一度退院して「良かった」と思っていたが、やはり再入院するという話を聞いたときは、<やっぱり・・・>と思ったものだった。治療を続けながら仕事を話さず、随分頑張っていた。訃報を聞いて<そうか、そうだったか・・・>と思った。葬儀も限られた人しか参列しなかった。私もお別れをする機会がなかった。


優秀で魅力的な編集者だった。
「調査情報」が再刊した時からのスタッフだった。
私がTBSメディア総研の社長になった時、実態のない会社に何か形のある仕事をしなければと思って最初に実現したのが、「調査情報」の編集業務を本体の編成局から移管することだった。オフィスもメディア総研と同じビルの1階下に引っ越した。もう10年も前のことだろう。埋没しがちな仕事粒立てる効果はあったと思う。当初は、編集長と三人の女性スタッフがいたが、強力なチーフの急逝の後、金子さんが一人で支えてきた。華奢に見えるがタフな人だった。


彼女について色んな記憶があるが、2011年の秋に、東北の被災地の視察は印象深い。
(写真は岩手県田老海岸:破壊された堤防の上の金子さん。)

去年の正月明けに、「一度食事でも」というメール交換が最後だった。


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