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放送人グランプリ2012 贈賞式


本年度の放送人グランプリの贈賞式が、5月19日(土)にNHK青山荘で行われました。以下は、その概要です。
堀川審査委員長「今年は、いくつかの災害・原発事故関係の作品に評価が集中し、逆にその他の災害関係の番組には支持が広く分散した。マスコミの原発報道には官製発表番組と言う批判があったが、これらの番組はなんとか一歩前に出ることができたのではないか。また、賞の対象になった番組はどの作品も方法において斬新で意欲的なところが共通している。」

[グランプリ 増田秀樹さん]

「あなたはETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図』『原発事故への道程』シリーズで大地と海が深く傷ついている原発事故の実態と、日本の原発安全神話が作られた政治的経済的プロセスを、するどく描き出しました。」
河野審査委員・・・日本に原発が持ち込まれた政治的・行政的・技術的プロセスとそこにどういう契約関係があったかを追求したことに、先輩として後輩に敬意を表し、感謝します。
増田さんのコメント「ETVはコンパクトな制作体制なのでフットワークを活かして仕事をしてきた。目線を低く、脇を固めて、緊張感を持続し、軸足を現場において仕事をしていきたい。」

準グランプリ 岩城浩幸さん 秋山浩之さんと73人の記者のみなさん

「あなたがたは、『3.11大震災~記者たちの眼差し』で、各局の若手記者たちの主観的で個人的なリポートをあえて多数積み重ね、震災の惨状と深刻な意味を客観報道とはちがう生々しさで伝えました。」
鈴木審査委員・・・ようやく復活した感のあるTBSのドキュメンタリーへの今後の期待を込めて、また深夜枠に甘んじることないように、という思いを込めて表彰します。
秋山さんのコメント 「スタジオ構成やキャスターを入れろ、という声もあったが、<記者・素材・現場>に徹して、妥協しなくてよかった。」

特別賞 ドラマ「カーネーション」制作スタッフのみなさん

連続テレビ小説の常套的なヒロイン像を大胆に打破、だんじりの上で命がけの跳躍をする大工方のイメージそのままのユニークなヒロインを作りだすとともに、戦争や死の描き方も単なる情緒的表現をこえて新鮮なものがありました。
藤久審査委員・・・一生を描く物語で死の場面がないというのはドラマ史上稀。朝ドラが直木賞から芥川賞に化けた。
城谷CDのコメント「朝ドラは何かしながら見てもらうという固定観念があったけど、この15分は手を止めてワクワク感を持って見て欲しい、と思って作った。」

奨励賞 登坂琢磨さん 竹園元さん

「『ドラマ深夜食堂』は、味わいが一色になりがちなテレビドラマ界に、小気味良い新風を送り込みました。映画監督の起用、個性的なキャスティング、セットの細部の凝りようなどが一つの世界を作り出し、製作委員会方式にわよるドラマ制作という試みも成功させました。」
ひやま審査委員・・・今のドラマの多くは”消費”されてしまいがちでこちらの心に届かないが、これは心に滲みた。参加した人がみなそれぞれにプロの仕事をしている。
登坂さんのコメント 「大阪局のドラマがどんどん減っていき、ドラマ班もいろんな番組に配属されてしまう中で、なんとかドラマをやりたいと思い続けてきた・・・。」

奨励賞 島修一さん

「あなたは、小松左京原作の『日本アパッチ族』を脚色・演出し、ユーモアとアイロニーと恐怖に満ちた魅力的な『鉄になる日』に仕立てました。鉄を食う音、戦闘シーンの効果音などもラジオドラマの可能性を再発見させるものがあります。」
石井審査委員・・・3.11で注目されたラジオが、いままた元のレベルに戻ってしまった。この番組は、ドラマという形でラジオの魅力を訴えた貴重な仕事だ。
島さんのコメント「制作費がないので、自分で脚色しました。それほどやりたかった仕事。」
効果担当「台本を読んだとたんに、”ヨシ、やったろう!!”と思いました。」


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