会長メッセージ

 2018年度の始まりにあたって、ふたつのこと

 

5月19日に放送人グランプリの贈賞式があった。29・30日には日韓中テレビ制作者フォーラムの準備会議が韓国・光州市で開かれた。
 放送人グランプリ贈賞式については会報81号の特集に譲るとして、今後のあり方について会員の皆さんへのお願いがあるのでここに書かせていただくことにする。
 日韓中テレビ制作者フォーラムの主催・参加を日本・放送人の会としては2020年以降、取り止める旨を韓・中両国に対して通知したことは会員の皆さんには既にお知らせしてあるが、今回の光州での準備会議での韓・中両国の反応はどうであったか、その第一報を記しておこうと思う。
 いずれの話も、放送人の会の将来にかかわる話である。共通するキーワードは「参加」である。

1、放送人グランプリは、会員の推薦から始まる。会員の参加は、贈賞式で受賞者に拍手し声をかけることで終わる―と思うがどうだろう。

 いや、多くの番組を見てその中から書面を以って推薦する、というだけでも、会員にとっては大変な負担なのである。総会に参加し、贈賞式にも出席するというのはなかなかに難しい―という反論が挙がることは容易に想像がつく。私もそう思う。

 それでも、今年の贈賞式に立ち会った身からすると、すべての受賞者が、先輩でもありかつ仲間でもある放送人の会員に対して、率直に受賞の喜びの言葉を述べ、番組制作にあたってのさまざまなエピソードを熱く語るのを見ると、もっと多くの会員が彼らに拍手しエールを送り話しかけたりすることができれば、彼らにとってどれほど励みになることか、喜びになることか、と、つい思ってしまうのである。
 私はテレビ関係の贈賞式にはかなり立ち会っている方なのだが、受賞する制作者や贈賞した選考者が、放送人グランプリほど多くの言葉を発する贈賞式を知らない。放送人グランプリは、その意味で、「参加」の贈賞式なのである。
 というわけで、会員の皆さん、来年の放送人グランプリには、是非、参加していただきたいのです。書面で投票してもしなくても、投票した番組が受賞してもしなくても、贈賞式に出ること(参加すること)が大事なのだと本心から思うのです。

2、日韓中テレビ制作者フォーラムに参加しないことで、放送人の会の未来はどうなるのだろう、と光州で考えた

 「光州事件」とは、1980年5月18日、韓国光州市で、軍事独裁政権に対する反対運動に起ち上がった学生・市民に対して、軍部が大虐殺を加えて鎮圧した事件である。死者は190人前後にのぼった。その後、反対運動は全国に広がり、1993年、軍事独裁政権は倒れ文民政府に変わった。光州事件は、韓国民主化の発火点であった、として、今、光州市には、光州事件を記念する国立の施設が多く見られる―ということを、実は、今回の準備会議で私たちは、韓国PD連合の皆さんのガイドによる施設ツアーで知らされた。

光州でフォーラムをやるからには、というPD連合の想いの深さは相当のものだった。そのあたりのことは、後ほど皆さんに別の形で報告する予定である。
そうした雰囲気の中で、私たち日本・放送人の会は、なぜフォーラムへの参加を止めることにしたのか、切り出さなければならなかった。私たちは、日本の放送人の会の設立のいきさつから説明を始めた。そして個人参加の日本・放送人の会は、韓国のPD連合や中国のテレビ芸術家協会とは、その設立目的や、拠って立つ経済的基盤が違うことを説明した。
韓国、中国は、私たちの説明を受け入れた上で、規模を小さくしてでも続けられないのか、と提案してきた。確かに参加するだけで、光州事件の生々しい現場を知ることが出来る。
 放送人の会は、何をやりたくて作られたのか、これから何をやるべきなのか、あらためて、それを考えることになった準備会議であった。
 2018年6月
  放送人の会 会長  今野 勉

2017/2018年の理事監事(50音順)

会長   今野 勉
副会長   堀川とんこう、前川英樹
<理事>  

石橋映里、石橋 冠、板谷駿一、伊藤雅浩、加賀美幸子、加藤滋紀、金平茂紀北村充史、工藤英博、隈部紀生、小池勝次郎、近藤邦勝、桜井 均、佐々木彰菅野高至、鈴木嘉一、鈴木典之、曽根英二、田中秋夫、永田俊和、西村与志木、林 健嗣、深尾隆一、逸見京子、三原 治、村上雅通、八木康夫、矢島良彰、山田良明、吉田賢策、渡辺紘史 (理事職 34名)

<特別顧問> 松尾羊一
<監事>   河野尚行、西川 章

各委員会

 (■=委員会 □=特別委員会、☆=プロジェクト、★=独立プロジェクト、○=チーフ)
■事業委員会 委員長・渡辺紘史

  ☆放送人の証言  ○隈部紀生、工藤英博、桜井均、加藤滋紀、北村充史、近藤邦勝、石橋映理
  ★証言出版プロジェクト 〇今野勉、隈部紀生

  ☆名作の舞台裏+☆人気番組メモリー[合同] 
  ○渡辺紘史、石橋冠、佐々木彰、八木康夫、逸見京子、石橋映里

  ☆放送人の世界 ○今野勉、前川英樹

  ☆ドキュメンタリーワールド ○桜井均、小池勝次郎、鈴木典之

  ☆会員交流・放送人句会 ○深尾隆一、西川章、伊藤雅浩
  ☆地域交流 ○村上雅通、曽根英二 林健嗣
■広報委員会 委員長 伊藤雅浩
  ☆会報 ○伊藤雅浩、鈴木典之、松尾羊一、菅野高至、逸見京子
  ☆ウェブサイト ○伊藤雅浩、菅野高至
■総務委員会 委員長 前川英樹、吉田賢策、深尾隆一、千葉邦彦
  事務局長 千葉邦彦
  事務局当番 月・菅野高至 水・前川英樹、千葉邦彦 金・吉田賢策
□「大山勝美基金運用委員会」(大山委員会)
(会長・副会長・総務委員長・「日韓中」チーフ、「グランプリ」チーフ、大山勝美賞チーフ)
 ・委員長 今野勉、委員 堀川とんこう、前川英樹、渡辺紘史、西村与志木、八木康夫
□「(理事)選考委員会」(会長・副会長・[総務・事業・広報]各委員長)
 ・委員長 今野勉、委員 堀川とんこう、前川英樹、伊藤雅浩、渡辺紘史
★放送人グランプリ ○西村与志木、吉田賢策、逸見京子、藤田知久
 選考委員 〇西村与志木、鈴木典之、藤久ミネ、三原治、桧山珠美、八木康夫、日笠昭彦
▲「大山勝美賞」 ○八木康夫、石橋冠、逸見京子
 選考委員 〇八木康夫、西村与志木、堀川とんこう、鈴木嘉一、石橋冠、鶴橋康夫、五十嵐文郎
★日韓中TV制作者フォーラム [大会会長:今野勉+組織委員会]
  ○渡辺紘史、曽根英二、村上雅通、田中則広、他実行委員
★ラジオプロジェクト ○田中秋夫、永田俊和、三原治、松尾羊一

2017年度業務報告(2017年4月1日〜2018年3月31日)

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 →決算報告書(貸借対照表,正味財産増減計算書,財産目録)
 →事業報告概要